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JRAのスプリント競馬を研究するので

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競走馬の科学~速い馬とはこういう馬だ(JRA競走馬総合研究所:編)

以前より、馬券上達のヒントになればと思って、競馬本を買い集めてました。
でも多くは積ん読状態。馬券にはほとんど活かされていません。
いや、もったいない。
そこで、ブログネタも探しも兼ね、改めて読み返して馬券上達につながるヒントを探してみたいと思います。
買った時は理解できなかったことが、今なら分かるかもしれないですしね。
 
というわけで、競馬本読書の第1回目は

競走馬の科学―速い馬とはこういう馬だ (ブルーバックス)

(JRA競走馬総合研究所:編)です。

 

〇感想など

本の編者は「JRA競争馬総合研究所」。屈腱炎の馬をプールに浸けてトレーニングする施設を運営している組織、と聞くとピンとくるかも。こちらのブログ(馬の温泉だより)を覗いてみると、メイショウカイドウが温泉に入ってる写真とかが載ってますね・・・素敵な余生をすごしてて、なによりです。
 
この本は、”速い馬とはどういう馬なのか”について、日々の研究で得られた知見をもとに平易な言葉で説明しています。
競馬の世界で語られる法則には、いまいち素直に飲み込めないことがあるように感じるんですよね。断片的ですし、理由が不明で根拠は誰かの経験談、となるとにわかに信じにくいものです。長年競馬を見ることでなんとなく経験的に正誤が判断できてきますが、それでもすっきり腹に入らないことも多いような。
それはつまるところ、本当のところは馬に聞かないと分からないけれど、聞く方法がない、ということだと思うのですが、話せない馬に対して、スポーツ科学や医学的な見地から分析して、競馬の発展に尽くしているのが同研究所であり、この成果の一端をファン向けに還元しようとしているのが本書、ということになります。
 
さて、”馬券上達のため”の競馬本読書、と掲げておきながらなんですが、この本には馬券に直結する記述はないです。ただ、研究に裏打ちされた合理的な説明は、モヤが晴れ、すっと頭に入ってくる気がします。
たとえば、~1ハロン15秒以内で走る場合には、無酸素性と有酸素性のエネルギーの両方が必要で、無酸素性エネルギーには限りがあるから、状況に応じて使い分けるのがいわばペース配分。コーナー回って直線に向かうときエネルギー消費からみると、この時点で勝負がついている(ここ要約です)~なんて記述を見ると、直線で失速して下がっていく馬の感覚と、自分の身体感覚が一致するようで、なるほどと思わされます。
 

〇馬券に活かせそうなところ

前述のとおり、この本は馬券の買い方は教えてくれませんが、試してみたい部分がいくつかありました。たとえば第2章(5)「競走馬の筋肉」(P.71~)の項です。
競争歴のない馬に比べて、競争歴のある馬で発達している筋肉の部位を示した図が興味深い・・・パドック観察に使えそう。
パドックってどこを見ていいのか分からないんですよね。おっ、キビキビした歩様の馬がいる、と思っても、殿負けだったりして。これを参考に、パドックで馬の筋肉をじっくり見てみたいと思います。新馬戦とかで活用できるかも?
 

〇さらに深めたい場合には

この本自体は、雑誌「優駿」などに連載された記事を加筆訂正のうえ収録しているとのこと。2006年発行ですから今から13年も前の本。続編は発行されてませんが、元ネタとなる連載記事については2006年以降のものが太っ腹にもにweb上の掲載されています。こちらも一度覗いてみてると、なにか発見があるかもしれません。(下記リンク参照)
 

 

以上、競馬本読書でした。